赤ちゃんポストに入っていた瞬間のことは、よく覚えていない。ただ、「扉のようなもの」の映像が、ぼんやりと頭に残っているだけだ。 【写真】突然判明した航一さんの実母の素顔
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親が育てられない子どもを匿名で預かる、いわゆる「赤ちゃんポスト」の運用を東京 墨田区の社会福祉法人が31日から始めました。また、妊婦が医療機関以外に身元を明かさずに出産する「内密出産」も同時に開始し、いずれも、熊本市の病院に続いて全国で2例目となります。 東京 墨田区の社会福祉法人「賛育会」は、いわゆる「赤ちゃんポスト」を区内にある「賛育会病院」に年度内に設置する方針を明らかにしていて、31日都内で会見を開き、午後1時から運用を始めると発表しました。 賛育会によりますと、赤ちゃんを預ける場所として24時間出入りが可能な入院棟の1階に専用の部屋が設けられ、「ベビーバスケット」という名前で、ベッドなどが置かれています。 対象は生後4週間以内の新生児で、病院は赤ちゃんを保護したあと一定期間預かり、その後は、児童相談所が中心となって乳児院や里親につなぐということです。 こうした取り組みは、医療機関
親が育てられない子どもを匿名で預かる、いわゆる「赤ちゃんポスト」の運用を東京・墨田区の病院が始めて1か月がたちましたが、これまでに生後まもない赤ちゃんが預けられていたことが病院への取材で初めてわかりました。 東京・墨田区の賛育会病院はことし3月末から親が育てられない子どもを匿名で預かる、いわゆる「赤ちゃんポスト」を「ベビーバスケット」と名付け、運用を始めました。 また、妊婦が医療機関以外に身元を明かさずに出産する「内密出産」も同時に開始し、いずれも、医療機関としては熊本市の病院に続いて全国で2例目となります。 事業開始から1か月となる中、これまでに内密出産の相談や問い合わせが複数件、寄せられたほか、生後まもない赤ちゃんが実際にベビーバスケットに預けられたケースがあったことが病院への取材で初めてわかりました。 具体的な件数は明らかにされていませんが、病院によりますと、赤ちゃんの健康状態に問題
“命を救う”という理念のもとで理解を広げてきた慈恵病院(蓮田太二理事*当時、熊本市)の「赤ちゃんポスト」。しかし2020年3月までに預けられた155人のうち、早期新生児は85人にすぎず、残りがある程度育った赤ちゃんだったとされる。取材を続けてきた元熊本日日新聞社記者でジャーナリストの森本修代さんによれば、現場は想定外の事態ばかりで、それこそ初日から驚くような出来事があったそうで――。 【書影】想定外の連続…『赤ちゃんポストの真実』 * * * * * * * ◆開設日に預けられたのは3歳児だった 2007年5月10日。赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」が設置された。 蓮田は新しく整備したポストの前で、数十人の報道陣を前に「緊張しています。命を守ることが一番大切。理解が深まるよう頑張っていきたい」と話した。 それからわずか数時間後、病院職員は驚愕する。最初の子どもが預けられたのだ。 「赤
6月30日に小学館から出版された『赤ちゃんポストの真実』を巡っては、数ヶ月間ゴタゴタしました。 きっかけは4月に著者から送られてきた手紙です。 6月に本を出版する旨の内容が書いてありました。 「こうのとりのゆりかご」関連の本は過去に何冊か出版されましたが、通常は事前に企画が説明され、取材や原稿チェックが重ねられた上に出来上がるものです。 今回はそのような過程もないまま、いきなりの出版通知でした。 しかもタイトルが『赤ちゃんポストの真実』という究極本を示唆するものだったため驚きました。 そしてムッとしました。 赤ちゃんの遺棄や殺人を防止する目的でスタートした「こうのとりのゆりかご」(俗称:赤ちゃんポスト)の世界は未だに分からないことばかりで、個人的には一生理解が及ばず結論も出せないだろうと思っています。 そもそも赤ちゃんの遺棄・殺人の防止は、古今東西、多くの人が試行錯誤を重ねてきたテーマです
東京に赤ちゃんポスト設置へ 「内密出産」も、国内2カ所目か―来年度開始目指す・賛育会病院 2023年09月28日14時32分配信 賛育会病院=9月4日、東京都墨田区 東京都墨田区の賛育会病院(高本真一院長)が、親が育てられない乳幼児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」の設置準備を進めていることが28日、関係者への取材で分かった。病院にのみ身元を明かして出産する「内密出産制度」とともに来年春以降の開始を目指している。 孤立女性、受け皿広がるか 「選択肢として必要」―赤ちゃんポスト 赤ちゃんポストは2007年5月に熊本市の慈恵病院が国内で初めて設置。江東区の医療法人社団「モルゲンロート」も来年秋の設置を目指しているが、賛育会病院の取り組みが順調に進めば、医療機関では国内2カ所目となる可能性がある。 関係者によると、病棟の外壁に差し入れ口となるポストを作り、内側に保育器を設ける。受け入れ後は児童相談
熊本市の閑静な住宅地にある慈恵病院。この病院は親が育てられない子どもを匿名でも受け入れる「こうのとりのゆりかご」いわゆる「赤ちゃんポスト」を国内で唯一設置しています。ゆりかごは熊本県内で相次いだ赤ちゃんの遺棄事件をきっかけに2007年5月に開設されました。開設当時は世間から「子捨てを容認するのか」「育児放棄を助長する」など批判を浴びた病院。14年で159人の子どもが預け入れられました。開設にふみきった当時の理事長は2年前に亡くなり、その意志はいま息子で現理事長の蓮田健さんに受け継がれています。父とは違うかたちで赤ちゃんとお母さんを救いたいと向き合う姿の裏には知られざる思いがありました。 慈恵病院の理事長で産婦人科医の蓮田健さん。「こうのとりのゆりかご」を開設した蓮田太二さんの長男です。当初、ゆりかごの開設に反対していました。 慈恵病院 蓮田健理事長 「熊本の小さな病院がゆりかごを設置して、
“命を救う”という理念のもとで理解を広げてきた慈恵病院(蓮田太二理事*当時、熊本市)の「赤ちゃんポスト」。しかし2020年3月までに預けられた155人のうち、早期新生児は85人にすぎず、残りがある程度育った赤ちゃんだったとされる。取材を続けてきた元熊本日日新聞社記者でジャーナリストの森本修代さんによれば、現場は想定外の事態ばかりで、それこそ初日から驚くような出来事があったそうで――。 開設日に預けられたのは3歳児だった 2007年5月10日。赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」が設置された。 蓮田は新しく整備したポストの前で、数十人の報道陣を前に「緊張しています。命を守ることが一番大切。理解が深まるよう頑張っていきたい」と話した。 それからわずか数時間後、病院職員は驚愕する。最初の子どもが預けられたのだ。 「赤ちゃん」ではなく、3歳児だった。キョトンとしてベッドに座っていた。男児は「新幹
子どもの保護活動などに取り組む北海道当別町の市民団体「こどもSOSほっかいどう」は13日、親が育てられない乳幼児を匿名で預かる「ベビーボックス」(赤ちゃんポスト)と称する施設を開設したと発表した。同様の施設の開設は熊本市の慈恵病院に次いで国内2例目。ただ、提携する病院や医師は不在という。道や同町は同日、乳幼児保護後の医療体制などについて団体側と協議した上で受け入れ自粛を求めた。同団体は「運用は継続したまま協議を続ける」とした。 同団体代表で公認心理師の坂本志麻さんによると、ベビーボックスは坂本さんと児童指導員ら計3人で4月1日から試験運用。今月10日から正式運用しているが、受け入れはまだゼロ。坂本さんは、赤ちゃんポストの開設15年を迎えた慈恵病院を挙げ「子どもの命を守るためには必要。医療機関への設置が適切とは承知しているが、世界では民家の設置例もある。一人でも悲しい思いをする子どもを減らし
ライブドアニュース @livedoornews 【発表】東京初の「赤ちゃんポスト」きょう31日から墨田区・賛育会病院に設置 news.livedoor.com/lite/article_d… 医療機関では熊本市に次いで全国で2例目となる。賛育会によると、赤ちゃんポストを設置するほか、「内密出産」などもきょうから実施するとしている。受け入れは、午後1時から始まる。 pic.x.com/lPxykCX0St 2025-03-31 12:02:00 リンク ライブドアニュース 【速報】東京初の「赤ちゃんポスト」きょうから設置 医療機関では熊本に続き全国2例目 内密出産に対応も 墨田区・賛育会病院で午後1時から受け入れ開始 - ライブドアニュース 東京・墨田区の賛育会(さんいくかい)病院は、親が育てられない子どもを匿名で預かる、「いのちのバスケット」いわゆる「赤ちゃんポスト」をきょう31日から設置
親が育てられない子どもを匿名で預かる、いわゆる「赤ちゃんポスト」について、東京 墨田区の病院が、来年度(2024年度)の設置に向けて準備を進めていることがわかりました。今後、都や区と具体的な協議を進めていくとしています。 東京 墨田区の社会福祉法人「賛育会」は、産科などがある区内の「賛育会病院」に、いわゆる「赤ちゃんポスト」を設置する方針を明らかにしました。 運用の開始は来年度中を目指していて、妊婦が医療機関だけに名前や連絡先などを明かして出産する「内密出産」などの事業も実施したいとしています。 貧困や虐待などを背景に、予期しない妊娠や孤立出産の悩みを抱える女性が増え、赤ちゃんを遺棄する事件が相次いでいることなどを受け、数年前から検討を重ねてきたとして、今後、都や墨田区と具体的な協議を進めていくとしています。 賛育会によりますと、設置が実現すれば、医療機関としては熊本市の慈恵病院に続き、全
親が育てられない子どもを匿名で預かる、いわゆる「赤ちゃんポスト」の運用を東京・墨田区の社会福祉法人が31日から始めました。 また、妊婦が医療機関以外に身元を明かさずに出産する「内密出産」も同時に開始し、いずれも、熊本市の病院に続いて全国で2例目となります。 東京・墨田区の社会福祉法人「賛育会」は、いわゆる「赤ちゃんポスト」を区内にある「賛育会病院」に年度内に設置する方針を明らかにしていて、31日都内で会見を開き、午後1時から運用を始めると発表しました。 賛育会によりますと、赤ちゃんを預ける場所として24時間出入りが可能な入院棟の1階に専用の部屋が設けられ、「ベビーバスケット」という名前で、ベッドなどが置かれています。 対象は生後4週間以内の新生児で、病院は赤ちゃんを保護したあと一定期間預かり、その後は、児童相談所が中心となって乳児院や里親につなぐということです。 こうした取り組みは医療機関
赤ちゃんの命を救うのか。それとも、子捨てを助長するのか。 賛成派と反対派の意見が分かれ、法整備は進まないまま今年で13年を迎えた。熊本市の慈恵病院が運用する「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」だ。自分で赤ちゃんを育てられない人が匿名で赤ちゃんを預け入れることができる。ゆりかごの目印は病院の建物の脇の生垣に立つ小さな門だ。赤ちゃんを連れた親はこの門を通って15メートルほどの小径を進み、建物の壁にとりつけられたゆりかごの扉を開け、ベッドに赤ちゃんを横たえて扉を閉める。あとは立ち去るだけだ。事前の連絡や予約は要らない。 「こうのとりのゆりかご」の今 ゆりかごを開設した当初、病院側は親との接触に積極的ではなかったが、近年は熊本市からの要請もあり、ゆりかごの扉から表に出る門までの敷地内に限っては親に声をかけている。職員の声がけを振り切るように早足で門の外へ去る女性もいるが、預け入れたものの(ゆ
親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」が熊本市内の民間病院に開設されてから15年。 受け入れてきた子どもはこれまでに161人にのぼります。 かつて預けられた男性が実名で取材に応じてくれました。 (熊本放送局 記者 丸山彩季) 熊本市の宮津航一さん(18)です。 この春、県内の高校を卒業し、晴れて大学生になりました。 親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」が始まった年に預けられた子どものひとりです。 3歳の時に熊本市の里親に引き取られ、大切に育てられました。 「航一」という名前を付けたのは、当時の熊本市長でした。 「大海原を渡る一そうの船のように力強く生きてほしい」という願いが込められていると里親の父は考えています。 高校では陸上部に入り、短距離走の選手として活躍。 100メートル11秒台の好
【当別】親が育てられない乳幼児を預かる石狩管内当別町の民間施設「ベビーボックス」(赤ちゃんポスト)の運営者が2月に受け入れた先天性の病気がある当時生後4カ月の女児が、同施設で適切な医療ケアを受けられず、その後、病院に入院していたことが分かった。道や当別町によると、女児は既に退院できるまで回復したが、親権のない施設運営者のもとに戻れず、実親も引き取りを拒否。女児を受け入れ可能な医療設備が整った乳児院も見つからず、退院できない状態が続いている。 【動画】水蒸気噴出 高さ100メートル 周囲にごう音 蘭越 医療機関と連携していない赤ちゃんポストで、重い病気や障害のある乳幼児を受け入れることの難しさが、改めて浮き彫りとなった形。同施設には現在、女児とは別に、障害のある乳児を預けたいとの相談が計5件寄せられており、施設運営のあり方を巡って議論になる可能性がある。 同施設を運営する公認心理師の坂本志麻
赤ちゃんの命を救うのか。それとも、子捨てを助長するのか。 賛成派と反対派の意見が分かれ、法整備は進まないまま今年で13年を迎えた。熊本市の慈恵病院が運用する「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」だ。自分で赤ちゃんを育てられない人が匿名で赤ちゃんを預け入れることができる。ゆりかごの目印は病院の建物の脇の生垣に立つ小さな門だ。赤ちゃんを連れた親はこの門を通って15メートルほどの小径を進み、建物の壁にとりつけられたゆりかごの扉を開け、ベッドに赤ちゃんを横たえて扉を閉める。あとは立ち去るだけだ。事前の連絡や予約は要らない。 【写真】この記事の写真を見る(8枚) 「こうのとりのゆりかご」の今 ゆりかごを開設した当初、病院側は親との接触に積極的ではなかったが、近年は熊本市からの要請もあり、ゆりかごの扉から表に出る門までの敷地内に限っては親に声をかけている。職員の声がけを振り切るように早足で門の外へ
この画像を大きなサイズで見る写真はイメージです アメリカ・フロリダ州の消防署には、赤ちゃんを産んだものの諸事情で育てられない親が、匿名で子供を預けることができる「セーフヘブン・ベビーボックス(Safe Heaven Baby Box)」が設置されている。日本でいうところの赤ちゃんポストのようなものだ。 今年1月、同署で夜勤をしていた消防士は、午前2時に警報音で目が覚めた。その音は、誰かが赤ちゃんポストに子供を託した時になる音だ。 ボックスから取り出して抱き上げた赤ちゃんと目が合った瞬間、消防士は不思議な縁を感じたという。第一発見者である彼は、妻に連絡をし、自分たち夫婦の子供として迎え入れることを決めた。 現在6か月の女の子の赤ちゃんは元気に成長している。第一発見者であり親となった消防士は、産みの親が、健康で幸せに暮らしていることを知ってくれたらうれしいと話している。 Florida fir
……何奴もコイツも何がしたいの?… 昨日、杏奈ちゃんの後見人夫妻からこの様な記事があったって連絡が来たんだ 北海道当別町で獣医師が個人で運営を始めた マスコミの書き方では“いわゆる赤ちゃんポスト”の出来事だよ 私も前から知っていたけど行政から運営自粛を求められているさなか、養子として受け入れたのには驚いた。 まあ、これ以上養子として受け入れるのは困難って言ってるけど……その通り 私は赤ちゃんポストの存在には大賛成で、 選挙協力などの行為は、公立の赤ちゃんポストの実現のための政治的基礎作りだね 私は赤ちゃんポストの必要性を何度も記事にしたし、動画での当別町の運営者や慈恵病院の理事長と同じだから今更書かないけど 当別町の運営者は少し甘いかも…… だって養子縁組は『最終手段』だから どんな理由にせよ、この最終奥義を最初から使うってのは「自分で受け入れ先を見つけられなかった」って事なんだよね 運営
昨日 お休み中の夕方…第二ラボにいた技術局長から (ニャンコの)淳子ちゃんがトイレに行く時 「私の赤ちゃん達、ちょっと見ていてくれる?」 と声を掛けてくれて、凄い嬉しかったとSkypeが来た。 そりゃ嬉しいわ…(#^_^#) 淳子ちゃんも、百恵ちゃんも、そもそも家猫じゃ無い野良ニャンコだからね…… 育児放棄など成らない様、接触は最低限だったり… まだ、ウチの子供達には接触させてない ホントに技術局長を信頼してくれたって事だ。 いつも彼女たち2ニャンコが 子供達を見る目は、優しい「母」の目……… そして…強い大人の目をしてる ……………最近… またガキの分際で、ガキを産んで… わざわざ殺してから棄てると云う事件が目立つ “次女”の死を隠し“次男”を出産……旭川・乳児死体遺棄 両親の“特殊な子育て方針”(文春オンライン) - Yahoo!ニュース 乳児の死体遺棄容疑で安来市の女を逮捕|NNNニ
三島由紀夫を世に送り出した国文学者とその子作家・三島由紀夫の自決から50年目の日のちょうどひと月前、この10月25日に一人の老医師が亡くなった。産婦人科医、蓮田太二さん。享年84歳。熊本市の慈恵病院理事長として、同病院に「こうのとりのゆりかご」という名称で、親が育てられない乳幼児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」を日本で初めて開設した。 2007年から始めた営みは、捨て子を促すなどという批判も出て大きな論議を呼んだが、結果的に数多くの幼い命を救い、広く感動を巻き起こし、人々の共感を得ることになった。開設以来、この春まで百数十人の乳幼児を預かっただけでなく、一時は毎月数千もの電話相談などにも応じてきた。 その蓮田さんと三島由紀夫には、深い縁があった。 蓮田さんの死去を報じた新聞記事の一部には、父親が国文学者、蓮田善明であったことが記載されている。しかし、善明が三島の早熟の天才の発見者であり、戦
「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の開設から15年を前に、記者会見する慈恵病院の蓮田健院長(右)と新生児相談室の蓮田真琴室長=熊本市西区で2022年5月9日午前7時58分、栗栖由喜撮影 親が育てられない乳幼児を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)の開設から10日で15年となるのを前に、慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長らが9日、記者会見を開いた。ゆりかごを巡っては子どもの出自を知る権利が損なわれるとの批判もあるが、蓮田院長は「出自より命だ。日本では年間20件前後の赤ちゃんの遺棄や殺人事件が起きており、こうした事態を1件でも防ぎたい」と訴えた。 こうのとりのゆりかごには、2021年3月末までに計159人の子どもが預けられた。
■161人の子どもが命つなぐ 親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」。いわゆる「赤ちゃんポスト」が熊本市の慈恵病院に開設されてから、15年になる。 育児放棄を助長するという声もある中、これまで161人の子どもが「こうのとりのゆりかご」で命をつないだ。 宮津航一さん(18)もその一人。 「僕はこのゆりかごを通して助けてもらったし、今の幸せな生活があるので感謝の気持ちがある。賛否両論分かれる中で、大きなものをこのゆりかごは負っている」 航一さんは、預けられた子どもだからこそ、今伝えたいことがあるという。ゆりかごとは。そして、家族とは…。 ■いつ、誰から生まれたのか… 航一さんが「ゆりかご」に預け入れられたのは、開設の初年度。保育器のうえにちょこんと座り、時折笑顔を見せていたという。 出生に関する情報は一切なく、いったん児童相談所に保護された。名前は、当時の
熊本県の慈恵病院でスタートした「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」は今春、開設から15年を迎えた。預けられた子は161人。当初から「子捨てを助長する」という批判がある一方、「多くの命が救われた」という評価もある。欧米で浸透するゆりかごが、なぜ日本では1カ所なのか。ゆりかごに懸念を抱く医師、開設を試みた団体らに話を聞き、実情を探った。(取材・文: Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部) 「ご批判もあったが、161人の孤立した母子の助けになったことは間違いない」 慈恵病院(熊本市)の蓮田健院長は5月、ゆりかご開設からの15年をこう振り返った。 親が養育できない子を匿名でも預かるゆりかご。熊本県内で乳児の殺害・遺棄事件が相次いだことをきっかけに、健氏の父で当時理事長だった蓮田太二氏(故人)が2007年に運用を始めた。民間病院による国内初の試みで、当時の安倍晋三首相が「抵抗を感じる」
親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」。いわゆる「赤ちゃんポスト」が熊本市の慈恵病院に開設されてから、15年になる。 【画像】国内初の“内密出産”… 「赤ちゃんポスト病院」親の名前書かず出生届提出へ 育児放棄を助長するという声もある中、これまで161人の子どもが「こうのとりのゆりかご」で命をつないだ。 宮津航一さん(18)もその一人。 「僕はこのゆりかごを通して助けてもらったし、今の幸せな生活があるので感謝の気持ちがある。賛否両論分かれる中で、大きなものをこのゆりかごは負っている」 航一さんは、預けられた子どもだからこそ、今伝えたいことがあるという。ゆりかごとは。そして、家族とは…。 ■いつ、誰から生まれたのか…航一さんが「ゆりかご」に預け入れられたのは、開設の初年度。保育器のうえにちょこんと座り、時折笑顔を見せていたという。 出生に関する情報は一切なく、いったん
熊本市郊外の静かな住宅地の一角、お会いして、あたたかい陽だまりのような笑顔に優しく包み込まれるのを感じた。田尻由貴子さん、75歳。熊本市にある慈恵病院で、2015年まで看護部長を務め、現在も相談業務や女性のためのシェアハウス運営など、女性たちに寄り添う活動を精力的に行っている。 慈恵病院と言えば、母親が育てることができない赤ちゃんを匿名で預けることができる、いわゆる「赤ちゃんポスト」を設置・運用している病院だ。その名も、「こうのとりのゆりかご」。 2007年に運用を開始し、全国にはなかなか広がらなかったものの、2025年3月31日、ついに全国二つ目の「赤ちゃんポスト」が、東京・墨田区、錦糸町駅近くの賛育会病院で午後1時に開始され、注目が集まっている。 田尻さんは看護部長として、当時の院長である蓮田太二医師と共に、「こうのとりのゆりかご」創設に関わった人物だ。スタートから8年間、退職するまで
宮津航一さん(中央)を囲んで談笑する美光さん、みどりさん夫妻=熊本市東区で2022年2月28日午前11時41分、栗栖由喜撮影 親が育てられない乳幼児を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を熊本市の慈恵病院が開設してから5月で15年になるのを前に、ゆりかごが設置された2007年に預けられた熊本市の宮津航一さん(18)が毎日新聞の取材に応じた。里親に育てられ、今春高校を卒業。ゆりかごとは、そして家族とは何か。話を聞いた。【栗栖由喜】 「この中に入ったことがある」 ゆりかごから児童相談所で数カ月保護された航一さんを引き取ったのは、熊本市の宮津美光(よしみつ)さん(64)、みどりさん(63)夫妻だ。夫妻は当時、社会人や高校生になった男子5人の実子を育て、美光さんは特別なケアが必要な子供を養育する「専門里親」に登録していた。児相から迎え入れた当初、なかなか泣かない航一さんが転んだ時
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