2億人以上を対象にした24の研究を分析した結果、大麻使用者の心血管疾患による死亡リスクは非使用者の2倍を超えることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY REBECCA HALE, NATIONAL GEOGRAPHIC) 米国で大麻(マリファナ)が主流になるにつれて、その健康リスクを示唆する研究が増加している。すでに精神症や統合失調症のリスクが指摘されているが、新たに心臓への影響を指摘するレビュー論文が6月17日付けで医学誌「Heart」に発表された。過去に行われた24の研究のデータを分析した結果、大麻の嗜好目的での使用が「心筋梗塞、脳卒中、心血管疾患による死亡の増加」を含む重大な心血管トラブルのリスクの大幅な増加に関連していたと、論文の最終著者であるフランス、トゥールーズ大学病院の臨床薬理学者エミリー・ジュアンジュス氏は述べている。 米国を含む世界中の2億人の健康データを分析し
