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ナショジオに関するtakahiro_kiharaのブックマーク (267)

  • 【動画】蛇口をひねって水を飲む賢いオウム、行列も 最新研究

    生態学者のバーバラ・クランプ氏は、別の研究プロジェクトの最中、シドニーのチャーリー・バリ保護公園で、オウムたちが水飲み場で水を飲むために列をつくっているのを発見した。(VIDEO BY B. KLUMP ET AL/BIOLOGY LETTERS 2025) オーストラリアに暮らすオウムの仲間のキバタン(Cacatua galerita)が「鳥頭」という言葉に新たな意味をもたらしている。数年前、キバタンはごみ箱を開けて餌を探すようになり、最終的に、この行動は何十もの地域に広まった。そして今、シドニーのある公園で列をつくって順番を待ち、水飲み場の水道から直接水を飲むようになったと、2025年6月4日付けで学術誌「Biology Letters」で報告された。 「この鳥はいつも私を驚かせてくれます」と、論文の筆頭著者でドイツ、マックス・プランク動物行動研究所の行動生態学者バーバラ・クランプ氏は

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  • 鳥のさえずりを聴くとうつや不安が軽減、健康効果の報告続々

    英ノーフォークでさえずるヨーロッパコマドリ(Erithacus rubecula)。鳥のさえずりは、うつや不安を軽減することを示した研究がある。(PHOTOGRAPH BY DAVID TIPLING, NATURE PICTURE LIBRARY) 科学者たちは、自然に触れると心が癒やされることを知っている。屋外に出れば体が活発になり、森に入ればストレスや心拍数、血圧が下がる。鮮やかに咲きほこる野の花々を見れば、畏敬の念が湧いてきて、自分という存在や頭の中で渦巻く問題などは途方もなく大きなものの一部にすぎないと思わされる。そして、鳥の歌声にも、私たちの脳を落ち着かせる効果があることが科学的に示されている。 しかし、鳥のさえずりが特別に感じられるのはなぜだろう? 「社会的な動物である私たちは、生きものとつながり合いたいと思うようにできているのです」。そう話すのは、米オーバリン大学の社会・環

    鳥のさえずりを聴くとうつや不安が軽減、健康効果の報告続々
  • クマノミは「猛暑がくると背が縮む」、前代未聞、初の科学的証拠

    クマノミの一種であるクラウンアネモネフィッシュ(Amphiprion percula)は特定の状況下で成長をコントロールできる。最新の研究は海洋熱波を乗り切るため、体を小さくしている可能性を示唆している。2023年の海洋熱波中にキンベ湾で撮影。(PHOTOGRAPH BY MORGAN BENNETT-SMITH) 博士課程の学生であるメリッサ・フェルステーフ氏は、計測した値を見て、何か問題があるのではないかと心配になった。その魚が縮んだようだったのだ。「彼女は3回計測していました」と、共同研究者で英ニューカッスル大学の海洋生物学者テレサ・ルーガー氏は振り返る。「彼女は数値に確信を持てるよう、複数の人に同じ計測を依頼していました」 しかし、値は正確だった。フェルステーフ氏らは、海洋熱波中にクマノミの一種であるクラウンアネモネフィッシュ(Amphiprion percula)の体長が短くなっ

    クマノミは「猛暑がくると背が縮む」、前代未聞、初の科学的証拠
  • 第6回 カナダ東端の小さな村で、世界一美味しいロブスターを食べる

    2025年1月、日経ナショナル ジオグラフィックからムック『アトランティック・カナダ ユネスコ回廊を行く』が発売された。アトランティック・カナダと呼ばれる、カナダ東海岸に位置する4州の独特の地形がもたらす豊かな恵みや奥深い歴史、そして人々の温かいホスピタリティーを、編集部の現地取材と撮り下ろしの美しい写真で紹介している。ムックに収めきれなかったその魅力の数々を、未公開の写真とともに全12回の連載でお贈りする(文=ナショナル ジオグラフィック書籍編集部)。

    第6回 カナダ東端の小さな村で、世界一美味しいロブスターを食べる
  • 人間とタコは、「友だち」になれるのか?

    ――日人は昔からタコが大好きです……主にべ物として。ですがタコは非常に好奇心旺盛で、番組やでも見られるとおり、人間に対しても興味津々に近づいてきますよね。我々をサメのような捕者として恐れないのはなぜなのでしょうか? とても良い質問ですね(笑)。タコがいかに早く「信頼すること」を学ぶかについて、私はいつも驚かされ、感動しています……。殻も牙も爪も持たないタコは、非常に脆弱な生き物です。自分の身を守るものは何もありません。それでもタコは、その極端な脆弱性を上回るほどの衝動に駆られた好奇心を見せるのです。 私は、タコのこの特性は、親の世話を受けないことから来ていると考えています。タコは卵からかえった瞬間から完全にひとりぼっちです。指導してくれるタコはいません。そして、ほとんどの種が1~2年しか生きられない、とても短命な生き物です。でも、だからこそタコは、どんな機会も学びの経験と捉えるのだ

    人間とタコは、「友だち」になれるのか?
  • 水族館脱走タコ、愛嬌ある性格で人気の若者だった

    ニュージーランド国立水族館にいた頃のタコの「インキー」。好奇心旺盛な若者で、スタッフの人気者だったという。(PHOTOGRAPH COURTESY NATIONAL AQUARIUM OF NEW ZEALAND) 今年初め、ニュージーランド国立水族館で飼育されていたタコが、自由を求めて水槽から抜け出し、排水管を通って海に逃げた。 オスのタコの「インキー」は、夜の間に水槽の外に出て、床の上を這い、海に続く細いパイプに滑り込んだ。 ニュージーランド国立水族館のロブ・ヤレル館長は、「彼は研究熱心で、自分の限界に挑戦するのが好きでした」と言う。 インキーが一夜にして脱走したことにヤレル氏らが気づいたのは3カ月前のことだった。残された水の跡から、脱走ルートは容易に特定できた。インキーは、もう1匹のタコと一緒の水槽に入れられていたが、その蓋をずらすことに成功していた。 ヤレル氏によると、インキーは成

    水族館脱走タコ、愛嬌ある性格で人気の若者だった
  • 酷暑にうだる穀物――史上最も暑い年に日本の農家はめまいがしている

    下関の周辺であぶるような太陽の下で根菜を掘る農家。気候変動による、主要産物であるコメの収穫量や品質の低下を受けて、別の作物を試す農家も出てきている。(PHOTOGRAPH BY PAUL SALOPEK) ピュリツァー賞作家でナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー(探求者)であるポール・サロペック氏は、地球の物語をつむぐ3万4000kmの徒歩の旅「Out of Eden Walk(人類の旅路を歩く)」に挑んでいる。人類の拡散ルートをたどりつつ、2024年9月、日に到達した。日編の第1回は下関から。 船で福岡に上陸した私は、北に向かって歩きはじめた。太陽のまぶしい、湿度の高い日だった。徒歩で、自分の2の足を使って、この国を縦断する予定だ。写真家の郡山総一郎氏と合流した。 都市部のはずれには、巨大な鉄の卵のような、液化天然ガスのタンクが並んでいた。周囲には誰もいないが、驚きはない

    酷暑にうだる穀物――史上最も暑い年に日本の農家はめまいがしている
  • 寂しさの地理――ひと気のない日本の田舎を進む

    山口県のさびれた地域に走る、静かな線路。(PHOTOGRAPH BY SOICHIRO KORIYAMA) ピュリツァー賞作家でナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー(探求者)であるポール・サロペック氏は、地球の物語をつむぐ3万4000kmの徒歩の旅「Out of Eden Walk(人類の旅路を歩く)」に挑んでいる。人類の拡散ルートをたどりつつ、日に到達した。第2回は山口県の油谷新別名周辺から。 「ソーイチは何を撮ってるんだい?」 「人だよ」 「通りすがりの?」 「そう、誰でも。人を見かけたら、撮らずにいられないんだ」 郡山総一郎(ソーイチ)氏は、日を一緒に歩くことになった仲間だ。手慣れた熟練のドキュメンタリー写真家で、精力的な中年男性で、しゃがれ声で笑う、歩くのが速い語り手だ。総一郎は、うまくいくのか疑わしいミッションをこなそうとしていた。私たちが日の地方を歩く1400キ

    寂しさの地理――ひと気のない日本の田舎を進む
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2025/05/30
    トーキョーじゃなくて"京都のオフィス"って、はてな?
  • 今はなき香港の「暗黒都市」 九龍城砦とはどんな街だったのか 写真12点

    九龍城砦の建物と建物をつなげる屋上は、子どもたちの遊び場、洗濯場、ゴミ捨て場、休憩場になっていた。また、近くの啓徳空港を離発着する航空機を眺めることもできた。(Photograph by Greg Girard) 私たちはこの夏もホタルを見られるのか、謎多きホタルを守るには 1994年まで、香港には「九龍城砦(きゅうりゅうじょうさい)」「九龍城(くーろんじょう)」などと呼ばれる小さな街があった。狭い区画に高い建物が密集し、3万人以上がひしめき合って暮らしていた。人々がどのように暮らしていたのか、想像もつかないほどの人口密度だった。 街にはゴミが散乱し、犯罪が横行する無法地帯として知られ、中国政府からも香港政府からも忘れられていた。「常に好奇心や恐怖心をかきたて、自ら進んで足を踏み入れようとする者はほとんどいなかった」と、歴史家のエリザベス・シン氏は、1987年に学術誌「Journal of

    今はなき香港の「暗黒都市」 九龍城砦とはどんな街だったのか 写真12点
  • 急増する若い世代の大腸がん、子供の頃の腸内細菌が関連か、研究

    白血球の一種であるマクロファージ(中央)が、大腸菌(赤)から放出された毒素によって破壊される様子を走査型電子顕微鏡で撮影した着色画像。一部の大腸菌は、細胞のDNAを傷つける毒素コリバクチンを放出し、大腸がんの発症を促す可能性がある。(MICROGRAPH BY STEVE GSCHMEISSNER, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 若い世代の大腸がんの発生率が世界的に増えている。最近の研究によると、日は、大腸がん患者の増えるペースが、年長の世代より50歳未満の若い人のほうが速い国の一つだ。具体的に何が若い患者の急増を引き起こしているのかについては、これまで多くの科学者や医療従事者が頭を悩ませてきた。(参考記事:「若い世代で大腸がんが増加、見逃してはいけない兆候とは、研究」) しかし、専門家は以前より、大腸菌などの細菌が作る毒素であり、DNAを損傷する「コリバクチン」が関わっ

    急増する若い世代の大腸がん、子供の頃の腸内細菌が関連か、研究
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2025/05/26
    "全体の20〜30%の人々がコリバクチンを作る細菌を保有している"
  • 世界の海の生きものを支えるクジラの尿、驚きのパワーが明らかに

    濃い青色の海で、生後1カ月のザトウクジラが母親に甘えている。そのとき、まるで発煙筒のように、黄色の尿が水中に噴き出し、すべてが緑色に染まる。この動画は、健康な海にとって重要なクジラの尿に関する新たな手がかりだ。 科学者たちは長年、クジラが餌場の深海から浮上し、海面付近で排せつする際、クジラの糞に含まれる栄養が浅い海の生物にもたらす恵みについて考えてきた。しかし、もうひとつの重要な栄養源を見落としていた。尿だ。学術誌「Nature Communications」に3月10日付けで、この知識の空白を埋める研究結果が発表された。クジラの尿も海洋生態系の繁栄に不可欠だとわかったのだ。(参考記事:「豊かなサンゴ礁に魚の「尿」が不可欠、漁で打撃も」) 「この研究における大きな驚きは、クジラの尿がほかの窒素源(死骸など)をはるかに上回ると判明したことです」と論文の筆頭著者である米バーモント大学の保全生物

    世界の海の生きものを支えるクジラの尿、驚きのパワーが明らかに
  • 魚はウソをつけるし、見破りもする

    デンキウナギ目に属する南米のフェザーテイル・ナイフフィッシュ(Brachyhypopomus pinnicaudatus)は、自分の体格について「ウソをつく」ことがわかっている。(Photograph by Will Crampton, University of Central Florida) 水槽の魚をじっと見つめるフィリップ・ストッダード氏は、その優雅な動きに見とれているわけではない――彼はどの魚が「ウソつき」かを見極めようとしているのだ。 米マイアミにあるフロリダ国際大学の生物学者で、電気魚を専門とするストッダード氏は、魚がどういう場合にウソをつき、他の魚はどうやってそれを見抜くのかについて研究している。 唸り声を上げたり、体色を変化させたり、空気中に化学物質を放出させたりと、動物たちは実にさまざまな方法でコミュニケーションをとる。だから彼らの中にウソをつくものがいたとしても、驚

    魚はウソをつけるし、見破りもする
  • 謎多きシーラカンス、寿命は百年以上?

    アフリカのソドワナ湾近海で撮影されたシーラカンス(資料写真)。 Photograph by Laurent Ballesta, National Geographic シーラカンスは種として見た場合に世界最古の魚類の1つだが、個体レベルで見ても長生きであるらしい。この原始の魚は100歳かそれ以上まで生きられるとする最新の研究が発表された。 1938年にアフリカ沖で1匹のシーラカンスが発見されるまで、専門家の間ではこの魚は、他の有史以前のさまざまな魚類と同様に、6500万年前に絶滅したものと考えられていた。 ひとたび再発見された後は、インド洋西部と太平洋西部の一部の海域で、まとまった数のシーラカンスが確認された。この2つの海域の個体群に相互の関係があるかどうかは謎とされてきた。 「この魚の捕獲は続けられたが、生息数がどのくらいかとか、もしかしたらこれらの種は別の海域から流れ着いたものではな

    謎多きシーラカンス、寿命は百年以上?
  • 魚も薬物依存症になると判明、治療法研究に期待

    オピオイドが投与される実験では、魚たちが薬物をもっと放出させようと積極的に黄色い台の上を泳ぐ。(解説は英語です) モルヒネなどの麻薬性鎮痛薬やヘロインといった「オピオイド」の依存症になるのは人間だけではない。(参考記事:「ヘロインという薬物、米俳優の死より」) 米ユタ大学による最新の研究で、人間と似た神経構造を持つ魚、ゼブラフィッシュも、この薬物に対する依存症の兆候を示すらしいことが判明、行動神経科学の学術誌「Behavioral Brain Research」に掲載された。依存症の新たな治療法をテストする期間を短縮できると期待されている。 ユタ大学薬学部長のランドール・ピーターソン氏は、現在の薬物療法ではメサドンやブプレノルフィンといった他のオピオイドを使うため、1つの依存症は治せても、その治療が終わる頃には別の薬物に依存するようになっている可能性があると指摘する。(参考記事:「米国〈医

    魚も薬物依存症になると判明、治療法研究に期待
  • クロマグロの驚異的生態を解明

    貪欲な捕者クロマグロは、小魚、甲殻類、イカを主な餌とする。 Photograph by Brian Skerry, National Geographic バーバラ・ブロック(Barbara Block)氏に初めて出会ったのは30年前、クロカジキの巨体越しのことであった。私たちはハワイ島カイルア・コナの波止場で、そのカジキを支えるテーブルの横に向かい合って立っていた。ブロック教授はその時まだ若いポスドクで、太平洋フィッシングトーナメントで競技する釣り人たちが持ち込んだ標で研究をしていた。私はジャーナリストとして、そのコンテストを取材していた。 私たちの間に置かれた950ポンド(約431キロ)のカジキは、陸に揚げられてから5時間経っていて、石のように冷たかった。ブロック氏は私に、指をカジキの大きな眼の奥へ入れてみるよう促した。この若い女性が誰なのか全く知らなかったが、彼女の勧めに従ってみ

    クロマグロの驚異的生態を解明
  • 第4回 DNAで解明、縄文人と現代日本人との意外な関係とは

    縄文後期の3500年前につくられたサル形土製品。土器や土偶のほかにも縄文人はさまざまな土の製品をつくっていた。国立科学博物館の特別展「古代DNA―日人のきた道―」の展示より。(撮影:編集部) 縄文時代と聞くと、独特のノスタルジーを感じる人が多いのではないだろうか。 素朴な狩猟採集民という印象が、まず頭に浮かぶ。 貝塚がある場所では、魚や貝をべていただろうし、木の実やドングリもべていただろう。内陸では、狩りをして肉をべていたに違いない。独特の縄目模様の土器や、装飾性が高い火焔(かえん)土器などの印象も強い。様々な特色のある土偶が作られ、少しでも考古学に関心がある人なら、ひとつやふたつ「お気に入り」があるかもしれない。たぶん自然崇拝的な信仰を持っていて、現代社会から振り返ると「自然と共存している」とか「精神性が高い」と思う人もいるかもしれない(もちろんこれは勝手なイメージの貼り付けだ)

    第4回 DNAで解明、縄文人と現代日本人との意外な関係とは
  • 韓国の海女、独自の進化を遂げた可能性、冷たい海に適応か

    韓国南端の沖合にあるチェジュ(済州)島で育った女性の多くは、幼い頃から素潜りを始め、生涯にわたって潜り続ける。 (PHOTOGRAPH BY DAVID HOGSHOLT) 5月2日付けで学術誌「Cell Reports」に発表された論文によれば、韓国のチェジュ(済州)島で何世代にもわたって続いてきた海女「ヘニョ」の遺伝子を分析したところ、安全に潜水するための生理的適応が脈々と受け継がれてきた可能性が明らかになった。 ヘニョたちは一年を通してグループで海に潜り、アワビやウニなどの海産物を捕っている。水温10℃の冷たい海でも平気で潜り、海底で貝を捕って浮上する。潜水時間は比較的短いが、素潜りで1日5時間もの間、潜っては浮かび上がる作業を繰り返す。 「今でこそ、彼女たちはウェットスーツを着ていますが、1980年代までは木綿製の服で潜っていました」と論文の最終著者であるメリッサ・イラード氏は言う

    韓国の海女、独自の進化を遂げた可能性、冷たい海に適応か
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2025/05/14
    韓国の海女「ヘニョ」 昔(京都に)ヘニョールというあだ名の先輩がいたんだけど、韓国にも出没してたんか。
  • 北米最高峰マッキンリー、デナリに名称変更

    アラスカ州は過去数十年の間、連邦政府に対し、マッキンリー山をデナリに改称するよう求めてきた。(PHOTOGRAPH BY AARON HUEY, NATIONAL GEOGRAPHIC) 8月30日、米国のサリー・ジュエル内務長官は、標高6194メートルの北米最高峰マッキンリー山の公式名称を「デナリ」に変更する長官令に署名した。 「この地に対する敬意を表し、アラスカ先住民の伝統と、アラスカ州の人々の強い支持を認め、公式にデナリと改称する」と、ジュエル長官は声明を出した。地元の先住民族コユコン・アサバスカンの言葉で、デナリとは「偉大なもの」を意味する。(参考記事:「マウント・デナリは女性? 男性?」) アラスカ州では名称の変更を歓迎しているが、オハイオ州選出の議員は面白くなさそうだ。マッキンリー山の名の由来となった第25代米国大統領ウィリアム・マッキンリーは、オハイオ出身なのである。1896

    北米最高峰マッキンリー、デナリに名称変更
  • 第1回 恐竜化石は「歩いて探す」

    恐竜化石の発掘調査に参加するモンゴル人は、ニックネームをつけるのが好きだ。私もこれまで「ザラ」「ファルコンズ・アイ」「ウォークマン」の3つのニックネームをもらっている。 「ザラ」はモンゴル語で、ハリネズミのこと。どうも、私が頭を洗った後、髪の毛が逆立った様が、ハリネズミに似ているらしい。自分ではわからないが、顔もそっち系なのだろうか・・・。 「ファルコンズ・アイ(ハヤブサの目)」は、私がよく化石を見つけることからつけられたニックネームだ。ただ、時によって、「イーグルズ・アイ(鷲の目)」や「ホークス・アイ(鷹の目)」と呼び名が変わったりするので、どの猛禽類かはあまり重要ではないようだ。 自分で言うのも変だが、確かによく見つける方だと思う。その理由の1つに、身長の低さがあると私は考えている。国際調査になると欧米の研究者が参加するが、みんな背が高い。化石を発見するにはもちろん経験が必要だが、背の

    第1回 恐竜化石は「歩いて探す」
  • “旅する蝶”オオカバマダラ、「絶滅危惧種」が異例の解除、なぜ?

    メキシコ、ミチョアカン州のオオカバマダラ生物圏保護区で、早朝の光を浴びて群がるオオカバマダラ。メキシコで越冬する集団は、気候変動の影響を特に受けやすい。(PHOTOGRAPH BY JAIME ROJO) 2022年、国際自然保護連合(IUCN)がオオカバマダラを絶滅危惧種に指定したというニュースが世界中で大きく報道された。このニュースを不思議に思った米国人は多かった。彼らの家の庭には、オレンジ色と黒い色の翅をもつ大型のチョウがいつものようにひらひらと飛び回っていたからだ。 実際、ほとんどのオオカバマダラ(Danaus plexippus)は問題なく暮らしている。心配されているのは、カナダと米国の繁殖地からメキシコの越冬地まで、毎年4800キロという驚くべき距離を数世代かけて渡りをする亜種(Danaus plexippus plexippus)だけなのだ。(参考記事:「米国で人気の「旅する

    “旅する蝶”オオカバマダラ、「絶滅危惧種」が異例の解除、なぜ?