受け手の反応を考察する前回の記事では、知的アウトプットの構成要素はWhat、Why、Howの三つからなる、と指摘しました。 さて、ここで問題になるのが、その「順番」です。僕はいろんなところでこの点について注意を促していますが、人生でも経営でも行政でも「順番」は非常に重要なのですが、論点として見過ごされていることが多い。 体育館の裏でタバコを吸っている怖そうな転校生が、下校時に捨て猫を拾ってとても可愛がっているのをたまたま見かけると恋が芽生える わけですが、 下校時に捨て猫を拾ってとても可愛がっている優しそうな転校生が、体育館の裏でタバコを吸っているのをたまたま見かけると恐怖が芽生える わけです。 両者ともに「やっていること」は「体育館裏でタバコを吸う」と「捨て猫を拾って可愛がる」の二つで同じなのですが、順番があべこべになると物語の品質と帰結が全く変わるわけです。 だいたいからして、それなり
