映像ジャーナリストの伊藤詩織さんが、自身の元代理人弁護士らに、依頼主と弁護士のトラブルを解決するための「紛議調停」を申し立てていることが19日、分かった。元代理人弁護士らは20日に記者会見を予定し、伊藤さんが自身の性暴力被害を調査する様子を描いたドキュメンタリー映画について、取材源の秘匿などが守られていないとして「倫理的懸念」を改めて訴える。一方、伊藤さん側は紛議調停を申し立てたことで「調停外での『場外乱闘』は避けるのが弁護士として初歩的な作法」と指摘する。 「上映を妨害する意図」伊藤さんは元TBS記者から平成27年に性暴力を受けたとして提訴し、令和4年7月に同記者が同意がないのに性的行為に及んだとする判決が確定した。一連の経緯などを収めた伊藤さんの映画「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」は1月23日に米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門に、日本人監督の作品として初めてノミネートされた
