本連載について: 都市ジャーナリストでチェーンストア研究家の谷頭和希氏が、現代のビジネスシーンを深く掘り下げる。都市再開発の成功例や課題、企業戦略の変化、消費者文化の進化に注目し、表面的な現象だけでなく、その背後にある背景を探る。日々変化する消費トレンドを通じて、社会や企業の動きに迫り、これからのビジネス環境や戦略について考えさせられる視点を提供していく。 「また、高層ビルができるの……?」 そう思う人も多いかもしれない。 六本木ヒルズの隣、「六本木五丁目西地区」と呼ばれる場所に、いわゆる「第2六本木ヒルズ」が誕生する。「ヒルズ」と名の付いていることからも分かるように、ディベロッパーは森ビルで、住友不動産も開発に加わっている。 開発される土地の面積は約8万平方メートルで東京ドーム1.7個分。建設されるビルの延べ床面積を合わせると約108万平方メートル、つまり東京ドーム23個分ほどになる。明
