外務省は12日の参院外交防衛委員会で、海外に設置されている慰安婦像や慰安婦碑について30カ所を把握しているとしたうえで、岩屋毅外相の就任後に撤去された例は「承知していない」と答えた。自民党の佐藤正久氏の質問に答えた。佐藤氏は岩屋氏に対し「なんの成果もない」と批判し、海外への働きかけを強めるよう求めた。 佐藤氏「責任放棄にみえる」佐藤氏は、カナダで中華系団体が建設を主導して開館した博物館の展示内容が「反日的」だとされる問題を巡り、岩屋氏を追及した。佐藤氏は「反日教育のプロパガンダの拠点になっている。多くの高校生が教育の一環で反日博物館を訪れている」と指摘。これまでにカナダの外相に抗議をしていないという岩屋氏について「日本外交の敗北だ。この1年、なんの成果もなかった。これからも多分ない。日本の名誉を守れないばかりか、カナダの子供たちが反日に染まっていくのを傍観している。責任放棄にみえる」と批判