北海道警函館中央署は9日、函館市の函館児童相談所に入所中の少女(17)を宿泊施設などに連れ出したとして、未成年者誘拐容疑で、同児相の会計年度任用職員で大学生の櫛引七純容疑者(20)=同市白鳥町=を逮捕した。「軽率な行動をしたことを後悔している」と容疑を認めている。少女にけがはなかった。 調べによると、櫛引容疑者は7~8日、函館児童相談所に入所中の少女が未成年だと知りながら、児相に無断で女性を宿泊施設などに連れ出し、誘拐したとしている。 北海道によると、櫛引容疑者は一時保護虐待通告対応協力員で、児相にかかってくる相談などの電話を受け、正職員につないでいた。署によると、児相で少女の話し相手をする機会があったという。児相は「子供を守る立場なのに大変申し訳ない」としている。